ランバイクと三輪車はどっちがおすすめ?【徹底比較します】

子供が成長するにつれて「そろそろ買うべき?」と思うようになるのが、ランバイクや三輪車ですよね。

我が家でも、どのタイミングで買うべきか、どういったものを買うべきか、いろいろ悩みました。

そこで、今回我が家がいろいろ比較した子供用のランバイクや三輪車の情報をご紹介します。

 

ランバイクと三輪車はどっちがおすすめ?

小さい子どもは歩き回れるようになると、やたらとまたがって乗れる乗り物が好きになります。早い子で1歳くらい、遅い子でも2歳までにはだいたい興味を持ち始めます。

だけどまだ歩き始めたばかりだと、バイクや三輪車は「早い!」と思ってしまいますよね。確かに1歳2歳の子供はまだ足でペダルを「こぐ」ことはできません。どちらかと言えばバイクや三輪車にまたがってバランスを取ったり、足で地面を蹴って少し前や後ろに動いたりするくらいです。

市販されている三輪車やバイクの対象年齢を見ると、海外製のバイクなどは10か月からなどと書いているものもありますが、一般的には1歳~4歳と示しているものがほとんどです。

もちろん2輪のバランスバイクのようなものは、1歳未満の子が乗るのはなかなか難しいものですが、それでもバランスバイク大手のストライダーの対象年齢は1歳半からになっています。

対象年齢を見ていて思ったのは、そもそも対象とされている期間が意外と短いこと。

なので、「2歳くらいになってからでいい」とか「3歳くらいじゃない?」とかと思っていると、あっという間に子どもが安全に乗れる対象年齢を過ぎてしまいます。さらにもっと言えば、ご近所や幼稚園でもうちょっと対象年齢が高めな少し難しいバイクや自転車を見る機会が増えるので、子ども自体がバイクや三輪車に飽きてしまいます。

子どもにバイク・三輪車をプレゼントするメリット

まだ歩いたり、走ったりもおぼつかないような子どもにバイクや三輪車って、やはり早すぎるような気もしますが、バイクや三輪車に乗るメリットを知っておけば「早すぎる」とは感じなくなります。

  • 「こぐ」力が身につくようになる
  • バランス感覚が養われる
  • 足の力がつく
  • 脳の刺激になる
  • 姿勢がよくなる

三輪車の最大のメリットは、「こぐ」力がつくことにあります。三輪車は大人の自転車よりも実は「こぐ」のが難しいのじゃないかと思うこともありますが、まだ自分の意思を明確に示せない小さな子どもが、「こぐ」という意思を持ってペダルを踏みこむことによって前に進む乗り物です。この一連の流れは脳にとって非常に大きな刺激になります。

バイクはペダルがない分、こぐ力よりもバランス力に力を入れた商品ですが、バランス感覚を養いながら自分で地面を蹴って前に進む動作はやはりとても脳にとっていい刺激です。

どちらの乗り物も足の力がつくだけでなく、背中の筋肉発達に繋がるので姿勢がよくなるメリットもあります。

3~4歳くらいから補助輪つけて、いきなり自転車に、はどうなの?

正直、三輪車やバイクはやめて幼稚園に入るくらいの時に補助輪つけて自転車デビューからスタートでもいいのでは?と思っている人も多いですよね。

私もそう思ったことありました。それにpeopleから「いきなり自転車」なんていう商品も発売されているくらいです。

だけど、3歳や4歳になるまでにやはり公園などに行くと三輪車やバイクに乗っている子どもが多く、他の子の三輪車に乗ってしまう…なんてこともあって、親が思う「もう少し大きくなったら」まで子どもをただ親の都合で我慢させているのは正直かわいそうでした。

子ども用の自転車で一番小さいサイズは、14インチです。(極めて極まれに12インチのものがありますが、入手は意外と難しいです。)

14インチの自転車の対象となっているのは、身長94㎝くらいから110㎝くらいの高さの子供です。3歳になりたての子どもの平均身長は女の子で92㎝、男の子で93㎝くらいです。

親の思いで無理させて合わない自転車に乗せていると、思わぬ事故につながることもあれば、子どもが乗りこなせず興味を失ってしまうこともあります。

また子ども用の自転車とはいえ、安全性を重視して頑丈に作っているので重量が10㎏を超えるものがほとんどで、3歳くらいの子どもが動かしたり、倒れた自転車を起こしたりするのはなかなか容易ではありません。

この辺りの点も踏まえて、我が家ではバイクを購入することにしました。

ランバイクor三輪車

三輪車には三輪車の良さが、ランバイクにはランバイクの良さがありますよね。どちらにしようかすごく悩むところです。

我が家では、およそ30年前の私の弟が乗っていた三輪車がまだ使える状態だったので、とりあえず三輪車は買わず子供たちにはその三輪車で遊んでもらっていました。(安全の保障はありません汗)

だけど最近の三輪車を見ると、昔のとは違って安全装備が多く、またベビーカーのように大人が押して使えるものもあってすごく便利だな~と本当に思います。

私が子供のころはランバイクなんて存在はなかったのか、知らなかったのか、とにかくそれくらい一般的ではない存在でした。今、ランバイクをあちこちで見かけますが、小さい子どもが乗っていてもかっこいいなぁ~とアウトドア派におすすめしたくなるアイテムだと思います。

参考までに我が家でいろいろ候補に挙がったランバイクと三輪車をご紹介します。

おすすめのランバイク

STRIDER 14X(ストライダーフォーティーンエックス)

我が家で購入したのがストライダーの14Xです。正直、私はストライダーがどういうものだとかよく知らなかったのですが、このランバイクは良いなと思う点が結構多かったので購入になったアイテムです。

ランバイクは基本、ペダルなしのブレーキがついていないアイテムですが、このランバイクはブレーキもついていて、ペダルの着脱ができるという優れものです。今回、三輪車じゃなくランバイクを選んだ理由は、いかにして自転車へスムーズに移管するかというところでした。結局、三輪車に乗れるようになっても2輪の自転車に乗るようになるには、また補助輪を付けて慣らして補助輪を外していくという過程を得なくてはいけません。だけどランバイクなら最初からバランス感覚を鍛えながら、徐々に地面から足を離した状態でバイクが前に進む時間が伸びていくイメージになるので自転車への移管が行いやすいのではないかと考えました。購入当時、長女が3歳まえという年齢もあり、こちらを購入。

最初は慣れないバイクに地面を歩きながら進んでいるイメージでしたが、じーじのトレーニングもあり(笑)1ヶ月もしないうちに進むスピードが速くなり、本人も楽しそうに乗るようになりました。また重さも5㎏くらいしかないので、子ども自身で持ち上げたり、方向転換したりと扱いやすそうです。


STRIDER Classic Model(ストライダークラシックモデル)

我が家でストライダー14Xを購入するときに比較したアイテムです。12インチの小さめサイズなので、1歳半くらいから使用できるモデルです。ペダルやブレーキがついていないので、足の感覚をすべて使って、走る、曲がる、止まる、を鍛えていくことを目的としています。子どもが自転車のブレーキを正しく使用できるようになるのは3歳半から4歳くらいになるので、そういう意味では子どもにとって最も良い形を追求したようなバイクになっています。また空気タイヤじゃないので、バウンドしたり、パンクしたりの心配もありません。重さも3㎏くらいとすごく軽量なので、ランバイクとしておすすめです。


WORLD(ワールド) へんしん!サンライダー

我が家でも検討候補に入ったバイクです。三輪車にしたり、バイクにしたり、ペダルを付けたりといろいろ形態を変えられるので、長く使えるな~と考えました。

ランバイクは子供が小さいうちは親が練習に付き合ってあげなきゃいけませんが、三輪車は安定度が非常に高いので、子どもが一人で乗ったり降りたりすることができます。そんな三輪車になり、必要に応じては親が後ろから押せる三輪車にもなり、さらにはバイクにも…とすごくいいなぁと本当に検討しました。


SPARKY(スパーキー) バランスバイク

ランバイクの欠点を親目線で改善したバランスバイクがスパーキーのバイクです。スパーキーのバイクは、ランバイクの物足りないところをとことん改善したバイクで、ブレーキがついていたり、自立スタンドがついていたりと他とは違うひと工夫が人気のバイクです。重さも5㎏ないくらいと軽く、親として子供が安全にランバイクを楽しめる工夫がいろいろあっておすすめです。

おすすめの三輪車

People(ピープル) 小回り三輪車 チェーン式

たまたま試乗する機会があって試乗して、すごくよかったアイテムがピープルの三輪車です。三輪車は一般的に前輪に直接ペダルがついているものがほとんどですが、この三輪車は普通の自転車のように中央部にペダルがついていて、チェーンでタイヤが動くようになっているので、筋力の少ない子どもでもペダルをこぎやすいのが特徴です。小回りがよく効き、ママやパパが押して歩くのも非常に楽です。


M&M(エムアンドエム) iimoトライシクル

シンプルなデザインで、また折りたためることでコンパクトになる三輪車がイーモトライシクル。何かとかさばる三輪車ですが、コンパクトに折りたためる使い勝手の良さが人気です。ママやパパが手押しして使えるハンドル付きで、安全ベルトもついていて、シンプルな見た目とは違った能力の高さがおすすめです。


GLOW(グロー) スマートトライク

サンシェードにシートベルトもついた、10か月から乗れる三輪車がグローのスマートトライクです。世界基準の高い安全性が何よりもの人気の理由で、ベビーカーとしても使えるためママたちから非常に支持を集めています。


Ides(アイデス) D-bike mini(ディーバイクミニ)

我が家でも長女が1歳くらいの時に候補に挙がったのがディーバイクミニ。バイクとは言いますが、こちらは前輪が2輪の3輪車で、1歳くらいの子どもから乗れるアイテムです。三輪車として乗って使うというよりも、バランス感覚を鍛えるためのスポーツ用品的アイテムで、お医者さんの意見も参考に開発されています。正直、3歳くらいの子には「もう小さい」三輪車ですが、早くから子どものためにおもちゃとして買ってあげたい!!!という人におすすめです。

安全対策も忘れずに!

三輪車やランバイクで子どもが目いっぱい体を動かせる環境を整えるためには、親もある程度知識を身に着けておく必要があります。

選ぶ時の基準になる安全マーク

子ども用の三輪車にはSGマークと言われる製品安全協会が認定したマークが、子ども用の自転車にはSTマークと言われる日本工具協会が認定したマークがついているものがあります。

このマークは三輪車や自転車を正常に使用中に、商品の欠陥で人身事故が起きた場合、それぞれ最高で1人1億円が支給される保証のマークです。

それくらい商品には自信があるという信頼のマークでもあるので三輪車や自転車を選ぶ時の一つの目安になります。ただしSGマークがついた三輪車でも押し手棒などの付属品は対象外になっているものもあるので注意が必要です。

遊び方・場所の注意

安全に子どもがランバイクや三輪車を利用するには遊び方や遊ばせる場所にも注意を払う必要があります。

ハンドルに物をひっかけてバランスが取れない状態で利用したり、二人乗りしたりなどはランバイクも三輪車も推奨された乗り方ではありません。

場所に関しても崖や道路に面したような危険な場所での利用は子どもを危険にさらすようなものです。またタイヤがスムーズに動くからと乗り始めたばかりの子の滑りの良いコンクリートでの利用や坂道での利用も危険です。

三輪車やランバイク専用の乗り場や利用不可なエリアなどの把握も大人が行うべき大切な下調べです。それ以外にも子どもが安全に遊べるために利用する前には事前に下調べを行うようにしましょう。

一緒に揃えたいヘルメットとプロテクター

ランバイクや三輪車に乗るときには一緒に用意したいのがヘルメットとプロテクターです。正直、三輪車だと必要ないと思う人も多いですが、小さいうちからヘルメットをかぶる習慣をつけておくと小学生になってからもヘルメットに抵抗なく着用するようになります。

もちろん、ヘルメットの着用やプロテクターの着用をしていれば、事故に合ったとき必ずしも無傷である保証はありません。

しかし、身を守るために少なくともヘルメットやプロテクターを装着していれば役に立ちます。

ちなみにですが、自転車の利用安全促進委員会が行った事故調査では高齢者よりも若年層での自転車事故の発生件数が多く、6歳以下の事故も全体の0.3%と発表されています。

引用:自転車の利用安全促進委員会

さらにもっと調べると幼児がランバイクや三輪車で事故をするケースも年々増えていて、中にはヘルメットやプロテクターを装着していないケースも多く、装着していれば防げたケガなども報告されています。

引用:消費者庁

幼児がランバイクや三輪車を使用中に自動車と接触し事故をする事例も報告されています。また少し目を離したすきに崖から転落した事例や目を離していなくても付き添っていなかったがゆえに転倒し、後頭部を強打した事例などもあります。

ランバイクや三輪車に乗るときはヘルメットやプロテクターが必要だと最初から教えてあげることで、子どもがルールを遵守する大切さを学ぶことにもつながります。かっこいいヘルメットやかわいいヘルメットなどもあるので、子どもの好みのアイテムで楽しく乗れるようにしてあげましょう。

 

子どもの様子から見る成長過程

我が家でもランバイクを購入し、子どもがどうなるのかを様子をうかがってました。

最初は乗るのが不安定で怖がっていた長女も、まだ蹴って足を地面から離して進むとまではいきませんが、半年経つと今まで歩いて乗っていたのが、走って乗るようになりました。

この調子で練習すれば足を地面から離して乗る滞空時間も増え、バランス感覚が非常につくのではないかと期待しています。

ちなみに、付属のペダルですが、まだ一度も着用していません。

購入する前からゆくゆくはペダルも…と思っていたので、まだ活躍することはなく、箱の中で眠っています。ランバイクの滞空時間が増えて、5歳くらいとかでペダルを付けようかなと検討しています。

30年位前の三輪車で遊んでいる長男はというと、1歳半がそろそろ来ますがやはりまだペダルをこぐ力がなく、足先で三輪車に乗ったり、安全な斜面で三輪車を走らせて遊んでいます。

長女も一緒になって弟を三輪車に乗せて、後ろから押して遊んでくれていますが、これはこれであってよかったなと本当に思います。後ろから押して遊んだりができるのは、やっぱり安定感抜群の三輪車だからこそできることで、ランバイクが一人向けの乗り物なら、三輪車はみんなで遊べる乗り物的な位置づけかなと勝手に思ってます。

やっぱり背伸びをしたり、合わないもので遊ばせたりするよりも、その年齢に合ったアイテムが一番だなと思います。